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パシュミナストール 
このページでは、インド・カシミールの特産品として世界的に有名なパシュミナストール(本物のパシュミナヤギ原毛製カシミヤストール)を徹底解説します。
  目次
1、パシュミナとは?
2、本物と偽物の見分け方とストールの染色
3、ジャマワールと刺繍パシュミナショール
4、パシュミナ ストールの巻き方
5、パシュミナシルクストールとは?
6、日本でも購入できる本物のパシュミナ

 パシュミナとは?

これはあまり知られていないが、日本で高級品として流通しているパシュミナストールのほぼすべてはモンゴル産の羊毛と中国産シルクをインドとネパールの工場で機械織りしたものである。しかし、本来、インド現地ではパシュミナという名前はカシミール州ラダック地方の高山地帯に生息するパシュミナ種ヒマラヤヤギ(英語名Pashmina Goat)の毛から手織りされたカシミール州製ショールとストールのみに用いられている。そして2016年現在、パシュミナの毛とシルクのミックスストールなどと言う物はインドでは作られていない(かつてカシミールでは本物のシルクパシュミナストールが製造されていました。それの解説は後述します)。つまり、本場インドでは本物のパシュミナとは100%パシュミナ山羊の原毛製手織りショールやストールのことだけを指すことになる。それ以外は全て偽物と言っては言い方が悪いが、要するにパシュミナの模造品ということになる。

パシュミナとは 

カシミール州ラダック地方産
パシュミナ種ヤギの毛
パシュミナストール・ショールの素材となる


パシュミナには無地のストールやショール以外にもジャマワール(生地を総刺繍されたショール)などの刺繍ショールもあります。それらについても最後に少しだけ触れますが、このページでは主として無地ストールの生地を紹介します。

もっと詳しい説明を読みたい方はこちらのサイトをどうぞ。

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 パシュミナストール


・10メートルのパシュミナストール

パシュミナと言えば、10年程前までは縦2メートル10センチ、横1メートルのショールしか織られていなかった。しかし、最近では縦2メートル、横約70センチの小さめのサイズの“ストール”も製作されている。ショールと違ってストールには刺繍がされることはあまりないが、手頃なサイズと軽さのためにインド国内外を問わずその人気は非常に高い。ショールと同様、ストールもまた機織り機によって10メートル単位で織られる(実際には余裕を持たせるために10メートルより若干長い)。そしてこの10メートルの生地は2メートルづつに切って分けられる。下が10メートルの生地だ。


 パシュミナ 本物



☆切り方
先ず鋏で横端に切り口を入れてから、両手で生地を均等に裂く。手元が狂ってうっかり斜めに裂いてしまったらどうするのであろうか?見ているこちらのほうがハラハラする。これが終わると、切り口側の両端の横糸をピンセットで慎重に抜いていく。

 
パシュミナとは



ストール パシュミナ

これが抜かれた横糸だ。もったいないが、使い道が無いので廃棄される。これで長さ2メートルのストールが完成する。

 パシュミナ ストール 素材


下は2メートルごとに切られたパシュミナストールだ。写真をよく見てもらいたい。縦と横に黒い毛が混じっているのが見えるであろうか?本物のパシュミナにはこのような黒い太毛が無数に混ざっている。長い物は数十センチもある。

 

パシュミナ ストール 大判


ちなみにパシュミナの原色には上のようなオフホワイト以外にベージュ系のカラーもある。下写真の生地はベージュ原色のダイヤモンド柄である。生地には艶と薄鈍い輝きがある。


パシュミナ  



パシュミナ
ベージュカラーのパシュミナ
 
シャトーシュパシュミナの生地の柄には菱形柄(ダイヤモンド柄)もある。菱形柄はもともとシャトーシュのショール(右写真)にも織り込まれていた。シャトーシュとはチベットレイヨウ(チルー)のカシミール語名であり、以前はカシミールで高級ショールの素材として使われていた。ただし現在は製造・販売はされていない。生地柄とカラーが酷似しているためにシャトーシュとパシュミナストールは見た目はほとんど区別がつかない。右写真はベージュのシャトーシュだ。上2枚のベージュのダイヤモンド柄パシュミナと写真だけでは見分けがつかないであろう。



・染色

染色は染付け業者によって行われる。染色は様々な色粉を煮えたぎった熱湯の中で色粉をブレンドして行われる。天候にもよるが、染色作業が完了するまで最低2,3日はかかる。染め直しは同じ色には可能だが、異なる色への染め替えは非常に難しい。

パープルに染め上げられたパシュミナストール

 パシュミナストール パープル


レッドの染料で染めたストール
パシュミナの光沢と混じって赤い色が情熱的に映える。

 パシュミナ ストール レッド


パシュミナストールピンク
カシミールで染色されたライトピンクは非常に見映えが綺麗だ。

 パシュミナストール ピンク



・ストライプとチェック

ストライプとチェック柄のストールは、生地を織る段階で異なる色の糸を交錯させて製作される。一見して地味なようだが、中にはなかなか面白いデザインもある。

 
パシュミナ チェック柄

上述したようにパシュミナ種ヒマラヤヤギの原毛にはホワイトとベージュの2つのカラーしかなく、それ以外のカラーのストールやショールは全て人工的に色付けされたものである。色付けには織られる前と織られた後にされる2種の工程法がある。部分ごとによってカラーの異なるストール、例えばチェック模様などは織られる前に色付けが行われる。

なお、パシュミナについては一般的に以下のことが誤解されている。

1、ベージュ生地よりもオフホワイトが高価である。
2、ショールやストールはリングの中を通る。
3、夏場に抜け落ちた毛から織られる。

しかし、これらはどれも真実ではない。ベージュとオフホワイトの生地の価値は同じであり、また、ヒマラヤヤギのショールやストールは指輪の中を通らない。ストールを無理に通すと生地が傷む可能性がある。指輪の中を通るのはシャトーシュのショールである(上のシャトーシュと指輪の写真参照)。そして、毛は牧童によってヤギの全身から刈り取られる。

しかし、いずれにしても、希少性、価格、実用性、どれをとってもパシュミナが一生モノのストールとショールであることには疑いの余地は無いであろう。

☆刺繍なしパシュミナには、数は極めて少ないのですが、メンズのカシミアマフラーやショールなども織られています。その紹介はまた別の場所します。

・元締めの認証

認証と言うには少し大袈裟かもしれないが、メーカーのサインが生地の端に糸で縫い込まれる。認証は非常に単純なものであるが、これが本来のカシミール商人の伝統的スタイルであり、それとともにパシュミナの高級感と手織り感を更に高めていることは間違いない。

 パシュミナとは


ところで、日本で流通しているパシュミナストールにはタグに「100%パシュミナや、70%cashmere30%silk」などと品質表示がされているが、本物のパシュミナストールとショールにはタグ自体がついていない。それにcashmere(カシミア)は羊毛(ウール)であり、パシュミナとは全く異なる物だ。cashmereという言葉自体が現地ではほとんど知られていない。

以上がカシミール地方製パシュミナストールの解説でした。本物のパシュミナの見分け方や特徴、巻き方、そして刺繍ショールの解説と豊富な写真はこのページの最後で紹介していますパシュミナストール専門サイトにてご一読できます。

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 ジャマワールと刺繍ショール

以下、刺繍パシュミナの簡単な解説です。

パシュミナショールには、生地が部分的に刺繍されているショール(ボーダー&ジャール)と生地の全体が埋まるように総刺繍されているショール(ジャマワール)がある。最高級のジャマワールショールは、一人のジャマワール職人により刺繍が完成するまでに約2ー3年を要する。ジャマワールショールは一般庶民には手が届かないほど高価なショールであるが、現在のインドではセレブの結婚式などの衣装として頻繁に使われている。いずれの刺繍ショールにも共通している特徴はどの刺繍のデザインもペイズリー(Paisley) をもとにしたものであるということだろう。カシミールにおいてペイズリー模様はストールとショールの刺繍に多種多様なスタイルで使われている。以下の3枚のショールの刺繍デザインは全てペイズリーを基にしている。
なお、全ての刺繍ショールの生地はパシュミナ無地ショールと全く同じものである。

刺繍パシュミナ


 
ジャマワール織


シルク パシュミナ ストール



               
ジャマワール 


 ジャマワール織



パシュミナ


パシュミナストール ペイズリー

刺繍ショールのもっと詳しい説明を読みたい方は下で紹介しているサイトににどうぞ

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 パシュミナの巻き方

次はパシュミナストールの巻き方(羽織り方)の説明をしよう。
パシュミナに限らず、ストールはどのような生地でもしわがつきやすい。当然ながら、しわがつくとお手入れが大変である。そのため特にパシュミナのような高級なストールは巻くよりも単純に羽織るほうがベターである(そのほうがしわが寄りにくいため)。実際、インド人もストールやショールを複雑に巻くことはない。インドでは小さめのストール(ドゥパッター)のようにほとんどが前から自然に羽織られている。下に2つほどお勧めの羽織り方(巻き方)をご紹介しよう。

パシュミナ 巻き方

①インド女性の一般的なストールの巻き方
フォーラムでもカジュアルでもどちらでも可




ストール 巻き方 

②後ろから自然に羽織る。
カジュアルな感じを生み出す。

なお、刺繍ショールについても上と同じ羽織り方で大丈夫である。刺繍ショールの場合は②でもフォーマルで通用する。刺繍ショールは刺繍全体のデザインが見えるようにしたほうがいい。

 刺繍パシュミナ 巻き方
ジャマワールショールの巻き方


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 パシュミナシルクストール

さて、このページの最初で述べた本物のパシュミナの毛とシルクのミックスストールであるが、実はほんの数年前までカシミールで織られていた。配分はパシュミナ20%とシルク80%であり、シルクには北インド産、およびネパール産の両方が使われていた。だが、そのうちに本物のパシュミナシルクストールは安い模造品(100%合成繊維製と、ウールとシルクのミックスストール)に押されて製造中止に追い込まれた。2016年現在、インドとネパールで製造されている自称パシュミナシルクストールの多くは合成繊維100%製である。
下の写真がかつて製造されてた本物のパシュミナシルクストール(パシュミナストール大判サイズ)だ。刺繍の緻密さが現在日本で出回っているものとは全く違うことが一目で分かるであろう。値段的にはこれも決して安い物ではない。

 シルクパシュミナ




パシュミナ 



パシュミナ 


余談であるが、インドではパシュミナは数百年の歴史があり、パシュミナショールを身に着けるのはマハーラジャや貴族たちの嗜みのひとつであった。そしてパシュミナとヨーロッパとの関わりも古く、19世紀にはすでに貴婦人達のファッションコーディネートの必需品とされていた。日本では2000年前後から流行し始め、主に薄寒い春や秋のお洒落、冬の防寒用として知られるようになった。ただ、冒頭で述べたように日本で実際に有名になったのは゛パシュミナ゛と言う名前だけで、巷で見られるのはわずか1%のパシュミナ原毛も含まれていない模造品がほとんどである。また、本物のパシュミナは決して一時の流行やブランドに左右されるものではない。

☆ピュアパシュミナや刺繍ショールについて興味のある方は、以下の本物のパシュミナのみをお取り扱いするサイトをご訪問ください。当通販サイトでは、パシュミナの特徴や見分け方を非常に詳しく、多くの写真とともに易しく解説しています。

パシュミナの印度丸
パシュミナの印度丸 本物のパシュミナの見分け方

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