インド最後の秘境パチマリ −インド放浪記ー

インドには本当に呼ばれた者だけしか行けない3つの場所がある。それは、バラナシ(ベナレス)、カシミールのアマルナート洞窟、そしてデカン高原のパチマリ山だ。

パチマリ(PACHMARI)はマディヤプラデーシュ州(M・P)にある標高千数百メートルの山である。インドの地図を見ると分かるが、この山は亜大陸のほぼど真ん中に位置する。 ここには英国統治時代に避暑地として建設された町がある。 だが、この町の周囲にはうっそうと生い茂った広大なジャングルがあり、その中に多くの洞窟寺院や石窟が隠れるように点在している。 また、森や洞窟の中には先史時代の壁画なども野晒し状態で残されている。一部観光地化はされているものの、ここはまさにインドの秘境と言うにふさわしい場所である。 この地を観光するにはツーリスト用の乗り合いジープをブッキングしなければならない。 滞在日数に応じて観光コースも変わるので、最初にジープの運転手としっかり交渉することが必要だ。


Pandava Caves
パチマリ

Pandava Caves

Pandava Caves

上はPandava Cavesという丘だ。丘の手前には良く手入れの行きとどいた庭園がある。おそらくこの庭園はイギリス統治時代のものであろう。この丘の中腹にはかつて修行僧達が住んでいたいくつかの石窟が存在する。 我々のジープの運転手によると、これらの石窟はマハーバーラタにも登場するらしい。丘の頂上から庭園を眺めた。


Apsara Vihar
Apsara Vihar

Apsara Viharには小川と池がある。池はPanchali Kundと呼ばれる。パチマリの名前の由来はこの池の名によるらしい。 植民地時代にはここでイギリス人の女性達が水浴をしていたと伝えられる。


Rajat Prapat
Rajat Prapat

Rajat Prapatには広い庭園がある。この庭園の端の絶壁から渓谷に流れ落ちる滝を見ることが出来る。


B-Fall
B-Fall

Rajat PrapatからB-Fallに向かう。B-Fallは巨大な滝だ。この滝まで行き着くには長い下り坂を歩かなければならない。 滝に辿り着くと、マハーラーシュトラ州から修学旅行に来た学生の一団と出会った。


洞窟とヒンドゥー神
パチマリ

私はパチマリに3日間滞在した。その間に、いくつかの洞窟寺院を見る機会を得た。それらの中には人一人がやっと通って入れるくらいの狭い洞窟もあった。これらの寺院では自然石のシバリンガムなどが御神体として祀られている。このような自然石信仰はヒンドゥー教以前のインドに於ける初期宗教の名残りなのだろう。


Dhoop Gadh
Dhoop Gad

pachmari

パチマリの頂上

パチマリの山からの光景

パチマリの山からの光景

パチマリ

私がこの旅で最後に訪れたのはデカン高原で最も標高の高いDhoop Gadhであった。Dhoop Gadhはグランドキャニオンを小さくしたような岩山だ。この岩山の手前に一般観光客用のサンセットポイントがある。 しかし私はDhoop Gadhの岩の上に登って日没を見ることにした。岩山を登ると、私同様に物好きな数人の先客達に出会った。頂上の眺めはまさに絶景であった。まるでファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのようだ。私は岩の上に座り、360度パノラマスクリーンのデカン高原の眺めを楽しみながら沈みゆく夕日を見た。

☆パチマリへのアクセス
マディヤプラデーシュ州のITARSI駅から乗り合いのジープが多数出ている。また、マハーラシュトラ州のNAGPURからも長距離バスが運行されている。



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